詩吟は日本独自の伝統的な文化の一つです。日本人は奈良・平安時代の昔から漢詩を学び、自ら漢文で詩を作って来ました。 Chanting of a Chinese poetry or Japan-made Chinese poetry is one of the traditional culture unique to Japan. Japanese people learned Chinese poetry from the ancient times of the Nara-Heian period, and have made Japan-made poetry of Chinese letter by themselves. 


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過去の吟題のリンク集(一部)

2014年10月23日

H26-11『奥飛騨慕情』武田静山

奥飛騨慕情』武田静山

上から8本→7本→6本の順になっております。

この詩文は岳精流日本吟院総本部が発行した横山岳精譜『詩吟教本』(人の巻)から引用しております。

この詩文はサークル「鷹番詩吟を楽しむ会」において11月の吟題として取り上げているものです。歌謡曲の歌い方についてはYouTubeから作詞者・竜鉄也が自ら歌っている動画を参考にしました。

音程は8本・7本・6本の各1オクターブ下げた高さにしてあります。


 (うわさ)一人(ひとり)きて

 (ゆ)(か)(こい)しい奥飛騨路(おくひだじ)

   (みず)(なが)れもそのままに

   (きみ)いで湯(ゆ)ネオン花

     ああ奥飛騨(おくひだ) (ふ)


(ああ)奥飛騨(おくひだ)緑樹(りょくじゅ)(あめ)

清流(せいりゅう)(かわ)らず(きみ)(した)いて(たず)

紅燈(こうとう)冷露(れいろ)(てん)(みず)(ごと)

風噂(ふうそん)(ひょうれい)客恨(きゃくこん)(ふか)


 (だ)いたのぞみはかなさ

 (し)るや谷間(たにま)白百合(しらゆり)

   (な)いて(また)(よ)雷鳥(らいちょう)

   (こえ)(かな)しく(き)えてゆく

     ああ奥飛騨(おくひだ) (ふ)


白百合(しらゆり)(かお)雷鳥(らいちょう)(よ)

儚望(ぼうぼう)未練(みれん)(しき)りに長吁(ちょうく)

(き)えては(うか)(うか)んではき)酒杯しゅはい)(かげ)

(ああ)奥飛(おくひだ)(いず)れの(ひ)(よみがえ)らん


【語釈】*紅燈・・紅色の燈火。  *冷露・・冷たい露。  *風噂・・聞こえてきた噂。  *飄零・・木の葉がひらひらと落ちるさま。  *客恨・・故郷を離れて旅に出て感じるものさびしさ。  *儚望・・はかない望。  *未練・・思い切ることができないこと。  *酒杯・・さかずき。


【漢文作者】武田静山・・大正元年(1912)年〜昭和58(1983)年 内科医 現代漢詩作家 名は昌俊 山形県の人。昭和10年 岩手医専(現・岩手医科大学)を卒業後、現役の軍医として北支駐屯軍に勤務、除隊後も2回応召、軍医大尉として活躍、勲5等瑞宝章を賜わる。終戦後は山形市に内科・静山堂を開業。地域医療に尽くす傍ら本格的な作詩活動を始め、その数は600首以上に及んだ。昭和50年社会福祉事業功労者として表彰され、昭和58年70歳で没した。「吟魂碑」の作詩等、多くの詩を通じ岳精流日本吟院のために貢献された。

(三河岳精会ホームページより引用)

posted by 信風 at 23:05| 当月の吟題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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